本や雑誌でよく見る手法に「月曜朝にあいた窓は埋めることが多いので、それを利用する」というものがあります。
確かに、かなりの確率で窓は埋まるような感じはFXをやったことがある人なら覚えがあるでしょう。
月曜は早起きで一儲け! でも実現可能なの?
確かに、日足のチャートなんかを見ていると初心者でもこの手法には気づきがちです。
「いっちょ早起きして挑戦してみようかな!」なんて思ったことある人もいることでしょう。
しかしここには、過去のチャートで見落としがちな落とし穴があります。
月曜の窓あきトレードの落とし穴とは?
まずは、この動画を見てみてください。
これはLION FXのリアル口座で見た月曜日のチャートです。
マーケットオープン(本当はこの表現はマズイのですが…)1分前から動画がはじまります。
ドル円1分足のチャートです。
はい、たしかに窓はあきました。そして実際にその窓はどんどん埋まっていく流れです。
「なんだ、じゃあ何の問題もないじゃん!」
果たしてそうでしょうか。
過去のチャートではスプレッドはわからない
このトレードの落とし穴とはズバリ「スプレッドのひろがり」です。
通常、0.3pipsほどのスプレッドが月曜のこの時間帯は10.0pipsまでひろがっています。
ドル円を買った瞬間、10銭分の損をしてしまうということ。
これは、この動画の金曜日の終値と月曜日の始値=「窓」 である10pips に相当しています。
つまり、スプレッドのコストを払うとこの手法は成立しないことになってしまいます。
FXでいちばん大切なのは?
このように、FX界隈……というか株もそうでしょうが、あやしいネット情報、たいして検証していない書籍・雑誌の情報、検証といっても机上の空論のものなどが跋扈しています。
いちばんいいのは少額でもいいので自分のリアル口座で試してみること。
そうすれば、信頼できる情報源もおのずとわかってきます。