
書籍『FXスキャルピング』(パンローリング社)で紹介されているスキャルピング手法では「70ティックチャート」というあまり一般的ではないチャートを使います。
このチャートをおトクに使う方法はこちらの記事を参照してください。
関連記事
「ティックチャート」の「ティック」の意味を知っていますか?
さて、そもそも「ティックチャート」の「ティック」とは、なんでしょう?
「ティック」とは、各ブローカーが客に提示する「価格」のこと。
たとえば、A社が「午前8時30分15秒に1ドル=110円15.1銭」を提示する、客はその価格に納得したら売買する、というのがFXの基本的な流れです。
ここでは、詳しく触れませんが株のように「取引所」を持たない一般的なFX(店頭取引FX)ならではの方法です。
この、「ティック」は取引が多くなればなるほど回数は増えます。
「1分間に1回ティックを表示する」などと決まっているのではなく、同じ1分間でも取引量が多いときは多く、閑散としているときには少なくなります。
「ティックチャート」と時間軸の考え方
先ほど説明した、「価格の提示」が1ティックです。
「ティックチャート」はこの「ティック」の「回数」を時間軸とします。
ですので、「1時間足」のように決まった時間に1本の足ができるワケではなく、ティックが多い相場では短めの時間で足が完成します。
本サイトで多く取り上げる「70ティックチャート」とは、「ティック70回で1本のローソク足を描きますよ!」という意味。
こちらは同じ時間帯のティックチャートと一般的な1分足チャートの比較です。
上が70ティックチャート、下が1分足のチャートです。
ティックチャートのほうは、ローソク足ができる本数が時間帯によって異なるため、同じ「2分間」でも幅が広かったり狭かったりしていますね。
ティックチャートは早朝などで参加者が少ない時間では、足がなかなか完成しませんし、指標前後など盛り上がっている局面では短時間で次々とローソク足ができていきます。
1分足のほうは当然ですが、値動きや取引量に左右されることなく1分に1本のローソク足を描きますので、幅は均一です。
「ティックチャート」はどこで見られるの?
さて、このティックチャートですがなかなかレアものです。
国内のFX業者では、大手のツールでも見ることはできません。
2017年10月現在、個人ユーザーがこの「ティックチャート」を見ることができる国内の業者は、
- IG証券
- インヴァスト証券
のみとなります。
また、本サイトでは取引機能がなくチャートを表示させるだけの
- ProRealTime
を導入する方法を詳しく解説しています。